大学短大卒業生の42.8%が就職できなかったという現実。また、完全失業率は減少せず、平成22年1月〜3月期では、完全失業者の数は332万人。前年同期と比べると28万人も増加しています。特に近畿地方は厳しく、完全失業率は5.9%で全国平均の5.1%を上回り、全国一です。そんな中で、仕事に就けたとしても正規雇用は難しく、いつリストラされるかもわからないという厳しい状況。就職に関して聞こえてくるのは暗いニュースばかりです。
そんな世の中だから、そんな時代だから、だから仕方ない…でいいのでしょうか?大学を出ても、希望の職業に就くことは容易ではない、今。
昔のように「とりあえず大学さえ出ておけば…将来は後で考える」ではどうにもならない時代です。だからこそ、就職のこと、そして就職後、ずっと先の将来性のことを考えてみてください。友達やご家族で話し合ってみてください。そして選択してください。自分の人生は自分で責任を持つ。可能性に向かって様々な選択肢を考えてみましょう。

厚生労働省及び文部科学省が、ここなら比較的大丈夫だろうと思われる大学短大に就職内定状況などを共同で調査(平成22年2月1日現在)した結果です。大学の卒業者は56万人。うち、就職できていない人が23万6000人。短大ではその割合がさらに増え、卒業者7万1000人に対し、3万4000人が就職できていないという状況でした。就職率はいずれも前年度を下回りました。また、最近の報道では、大学を卒業したけれど就職ができず就職留年した学生が7万9000人。しかし企業の約6割は就職留年をした学生より新卒を採用する、とアンケートに回答しています。就職留年した学生たちの将来はどうなるのでしょうか?

完全失業者のうち、15〜34歳が全体の約半分を占めています。その年齢が仕事に就けない理由は、「自分の希望する種類・内容の仕事がないから」が最多。自分に合った職業を見つけること。見つけたらそれに向かって少しでも早くスタートすることが大切なのではないでしょうか。また、条件にはこだわらないが、仕事がないという25〜35歳の男性が多いのも事実です。不景気のため仕事自体がないという状況で、狭き門のようです。実際に働いていても、パートやアルバイト、派遣といった非正規雇用者が多いのも現実です。非正規雇用者の割合は、全体では33.7%、15〜24歳では46%も占めています。

就職難が続く中、就職先が見つからず歯科技工士の資格取得を考える人が増えています。 新大阪歯科技工士専門学校では、全体の56.9%が社会人です(各部の割合は右表を参照)。 社会人の入学前の職業はさまざまで、正社員や派遣社員、フリーターなどから入学される人だけでなく、最近では大学生や短大生なども増えています。

衣笠辰雄 氏
新大阪歯科技工士専門学校
Ⅱ部卒業
(株)クラフトデンタル
代表取締役
兵庫県尼崎市生まれ
http://www.craft-dental.com/
歯科技工士は歯科医療を技術で支える技術職、スペシャリストでありプロフェッショナルの仕事です。ライセンスを持っているだけでは・・・、言い換えれば、学校を卒業しても、すぐに患者さんの口に入るものはできません。卒業後2~3年は基礎を繰り返し繰り返し行い、一歩ずつ患者さんに満足していただける補綴物(人工の歯)が作れるようになります。これはプロを目指す人が必ず通る道で、この期間を乗り越えて初めて次のステージが見えてきます。 入社試験の際、学校で臨床模型で勉強していましたと自己PRをしてくれる学生がいますが、学校で1~2回、臨床(実際の患者さんの歯型)模型で入れ歯や金冠を作っただけの経験で作れるはずがない。これは2年制の学校を卒業しても、3年制の学校を卒業しても同じ、だから業界常識として初任給は18万程度なのでしょう。一度手に入れれば一生ものなのに、日本ではモノ作りを仕事にする人が減ってきました。歯科技工業界も同様で20代・30代の若い人たちが激減しています。 仕事は沢山あるのですが、できる人がいない。今、業界では即戦力の人材確保と新人たちの社員教育・研修が経営者の悩みの種、入社日から、ある程度の補綴物が作れる人が欲しいというのが、どの現場でも本音です。私はこの即戦力をⅡ部で身に付けました。特に就職の際には年齢的にハンディの出る社会人にはおススメです。ぜひ頑張って業界に入ってきてください。

