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自分に与えた課題
決心してから、まず検討したのが『いつ独立開業するのか』ということ。「やはり腕に自信を持てるようになってからというのが理想だとは思うのですが、そうなると年齢的に、体力的にキツくなってしまう。だから技術的には100点満点ではないけれど、年齢と技術のバランスを考えて30歳あたりを目標にしました」と白田さん。
 決めてから実際に独立開業するまでの約5年間。この時間を白田さんは、勉強に使うことを決意。「開業してからは、なかなか動けないと思うので、この間にできるだけ多くの勉強をしておこうと思いました」。
 時には東京で2週間程泊まりがけで講習会に参加したことも。積極的に講習会へ参加する白田さん。また、時間がある時は本を読んで知識を身につけたそう。
 モノづくりへのこだわり。それが白田さんの原動力だ。
 
今までにない技工所をめざす
自分に課題を与え、 までの期間に勉強をしてきたことで新たに発見もあった。歯を作るということだけに収まらず、歯科医療の現場を支えるデンタルテクニシャンとして活躍できる歯科技工所を目指すことがひとつの目標となったことだ。
 「歯科技工士は縁の下の力持ち的な存在ではないのです。素人ではなく、プロ(ドクター)を相手にしているので、キチンと説明もできないとダメですし、そんな歯科技工士が育つ環境にしたいですね」。
 歯科技工士は人の役に立つ仕事だともいう。「歯は全身疾患に関係しているんです。口から食べて摂取するということ。つまり歯はエネルギーの原点なんです。だから生きるためにとても重要なもの。無くて困っている人がいたら助けたい。人が喜んでくれることを自分の喜びにできるような歯科技工所にしたいですね」。
 
まわりの「縁」に支えられて
「独立開業を実現できたのはいいご縁があったからです。みなさんに支えられてきて今があります」と白田さん。現在の得意先でもある歯科医院は縁あって知り合い、独立開業前から親しく付き合っていたそうだ。仕入れ業者も勤めていた歯科医院からの付き合い。ご縁を大切にすることはとても重要だ。
 事務所になった物件にも縁があったという。なかなか見つからず書類で見たのが約100軒、実際に見に行ったのは30軒にものぼる。あせっていた時に「今のところがポンと出て来た感じです。縁があったんでしょうね」と。
 築40年〜50年も経つ古い日本家屋。一見して歯科技工所とはわからない歴史を感じさせるその佇まい。そこに白田さんの凛とした姿、こだわりの技が調和している。
 
 
 
空口腔生体力学研究所の「空(くう)」は、以前飼っていたウサギ(写真)の名前と、仏教の空思想(物質だけに拘束されない)から名付けられた。
人間にはあまりなつかないウサギだが、くうは白田さんにとてもなついていた、と奥さん。
     
 
技工所開業から現在まで
独立開業を決心してから30歳で実現するまで、白田さんはとにかく貪欲に学び続けた。ひとつでも多くの知識を吸収すること、これが白田さんが自分に与えた課題だった。実際の準備期間は1ヶ月のみ。資金の工面、事務所探し、設備の整備など、準備は駆け足で行われた。すべては、ただ作るだけではない歯科技工所開業のために。
 

 
   
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